構成生薬
温性生薬、寒性生薬、平性生薬
半夏5g、陳皮2g、生姜1g、人参1g、柴胡3g、麦門冬3g、柷実2g、黄連1g、竹筎3g、茯苓3g、桔梗2g、香附子2g、甘草1g
竹茹(ちくじょ)とは、ハチク やマダケ(パンダがよく食べてるやつ)、「竹」の皮をうすーーくはぎとった部分です。竹茹 は、咳を抑える作用をもちます。
竹筎温胆湯が合う人
風邪は治って熱も引いても、さっぱりしない。元気もなく、ぼんやりしてしまう。かといって、一方では、些細なことに驚いたりもする。胸の中に熱感があって、詰まった感じで悶々とする。咳がこんこん出て、夜、眠れない・・・こんな人が竹筎温胆湯の証です。
竹筎温胆湯に特徴的な症状は、2つあります。
1つ目は、「胸の中の何とも言えない気持ち悪さ」「胸のつまり・ふさがり」「胸の中の熱感」です。この症状を「胸痺(きょうひ)」と言います。1700年前の中国の古典、金匱要略には、胸痺に対する処方として、「橘皮柷実生姜湯」と「茯苓杏仁甘草湯」が記載されています。この竹筎温胆湯には「橘皮柷実生姜湯」が含まれており、胸痺に効果的です。
胸痺は、喘息の病態も含んでいるので、後者の「茯苓杏仁甘草湯」(エキスでは苓甘姜味辛夏仁湯で代用)は、今でも慢性期喘息のコントロールに使われます。
2つ目は、「咳で不眠」です。ねばっこい痰が絡み、咳や胸痺で眠れない人が適応になります。
竹筎温胆湯の理解はどのようにするか?をテーマに、漢方の勉強のしかたについて語りました。
この絵をもとに、竹筎温胆湯を理解するために必要なことをTwitterで投稿しました。
#竹筎温胆湯 の続きです。今日の説明はマニアックになってしまいますので、難しかったら読み飛ばしてください。竹筎温胆湯とはどのような漢方薬か?を考えていくのに、中身を分解する必要があります。下記の図をご覧ください。竹筎温胆湯は、色々な漢方薬を合わせたものであることが分かります。 pic.twitter.com/RCZ9s8asIT
— 漢方専門医☆大福☆漢方まめ知識ツイート (@kampodoctor) November 17, 2022
#竹茹温胆湯 について。私のフォロワー様の中には、東洋医学に詳しくなりたい医療関係者の方々がいらっしゃいます。今日は、その方々に向けて、竹筎温胆湯を例に私・大福の #漢方医学の勉強のしかた についてツイートしたいと思います。
— 漢方専門医☆大福☆漢方まめ知識ツイート (@kampodoctor) November 18, 2022
#竹筎温胆湯 を理解するには、一つ一つの漢方薬のイメージがないと難しいので、今日は #二陳湯 の説明。胃薬漢方は、#六君子湯(りっくんしとう)が有名です。# 二陳湯+#四君子湯=#六君子湯となります。つまり、二陳湯は竹筎温胆湯や六君子湯、他にも多数の漢方薬の基礎なんですね。 pic.twitter.com/BaynXS8xmb
— 漢方専門医☆大福☆漢方まめ知識ツイート (@kampodoctor) November 19, 2022
#茯苓飲(#ぶくりょういん、ツムラ69)の話。下記イラストのとおり、胃のあたりがつかえてもたれる人にとても良く効きます。苦くてまずいのですが、「この不味さがたまらなくいい」と言われることもあります。まあ、証に合ってると解釈します。 pic.twitter.com/M4gFtlICUz
— 漢方専門医☆大福☆漢方まめ知識ツイート (@kampodoctor) November 20, 2022